旧風間家別邸 無量光苑「釈迦堂」
   

 国登録有形文化財

                                                       

風間家の旧本邸の南側50mに別邸は作られた。特に2003年4月から一般開放され見学が出来る運びとなった。旧本邸と共に共通券が発行されているのでぜひご覧になった方が良い。

鶴岡の豪商風間家の別邸が明治43年に来賓の接待用に作られた。昭和18年頃まで盛んに使われていたが、昭和27年頃からは第九代風間家の当主の私邸として使われている。

当風間家の当主は代々浄土真宗に深く帰依し、建築当初より「無量光」の額(黄檗木庵の書)がかけられてあった。八代目風間幸右衛門は、別邸の庭を含め「無量光苑」と名付けた。更に九代目が床の間に石像釈迦佛(大正12年東京帝大印度哲学科常盤大定科より寄贈)を安置し、「無量光苑・釈迦堂」と名付けた。

明治末期に作られたこの数奇屋風の建物は、良質の杉材をふんだんに使い当時の建築の最高水水準を行くもので平成14年に国登録有形文化財の登録を受け翌年には付属施設も受けている。

広さ800坪余の庭園には樹齢200年という染井吉野、枝垂桜、山桜がありサクラが次々と開花し、その後はつつじが満開となるという工夫がなされている。秋はもみじの風情が楽しめるが、サクラやつつじの満開の季節が最高である。

「無量光」の額 石像釈迦佛 見事な庭園

住   所 鶴岡市泉町6-20   
時   間 9:30〜16:00 定休日 月曜日(祝祭日の場合翌日)
料   金 大人200円、小中学生100円   
問い合わせ TEL 0235-22-0015(風間史料会)
交   通 鶴岡駅から湯野浜温泉方面バス5分。銀座通り下車徒歩5分